特集 動物の行動機能テスト―個体レベルと分子レベルを結ぶ
3.マウス・ラツト
振動かご法
栗原 久
1
1群馬大学医学部附属行動医学研究施設行動分析学部門
pp.464-465
発行日 1994年10月15日
Published Date 1994/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425900791
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目標
動く,あるいは動けるというのは生きている証しで,動きの観察は生命現象の基本を追及しているといっても過言ではない。
動きにもさまざまなものがあるが,自発運動(spontaneous motor activity)は外部から特別な刺激を与えない状況下で動物が示す各種動作,すなわち歩行や体を動かすといった一定の方向性を持たない運動を意味している。自発運動の観察の基本は肉眼的観察であるが,実際には半自動または全自動測定装置を用いた観察が行われている。ここでは振動かご法によるマウスやラットの自発運動の観察について述べる。
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