連載 見方を変えると“場”が変わる 事例検討会の進め方・1【新連載】
事例検討会の意義
大木 幸子
1
1杏林大学保健学部
pp.72-76
発行日 2015年1月10日
Published Date 2015/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664200086
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公衆衛生看護活動における事例検討
読者の皆さまは「事例検討会」にどのようなイメージをおもちでしょうか。質問攻めにあって十分に答えられず,不消化な気分のまま終了ということもあるかもしれません。事例検討会は本来,事例提供者にとって目の前の霧が晴れて,事例に関わるエネルギーが得られるために実施するものです。
筆者は,保健師として働く初任期の頃から,事例検討会で自分の感情に気づくことで,事例に関わる苦しさが軽減するという体験をしてきました。また,現在もいくつかの定例の事例検討会に参加しています。職場での所属保健師による定例の会や,異なった職場の保健師が集う職場外での勉強会などです。それらの体験を通して,事例のアセスメントを深めていくうえでも,担当者が事例と向き合うパワーを得るためにも,事例検討会が有用であることを実感してきました。
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