Japanese
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チームでBrush Up 糖尿病診療
心理検討会(2)
A case of abandonment of self medication of diabetes
清野 弘明
1
,
笠原 尚子
1
,
星野 武彦
1
,
増子 マキ子
1
,
影山 美穂
1
,
森 英子
1
,
佐藤 豊子
1
1太田西ノ内病院糖尿病センター
pp.747-752
発行日 2004年11月15日
Published Date 2004/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415100241
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Case 2 自己管理は無理と諦めている症例
患者:40歳代後半の女性,身長166 cm,体重69 kg.
家族歴:糖尿病はなし,両親―離婚,母親に育てられたが,脳出血にて死亡(患者19歳).
現病歴:10歳代後半に糖尿病を指摘されるも放置.近医にて25歳から30歳まで経口血糖降下薬内服.30歳よりインスリン治療開始.2002年紹介され入院加療インスリンPR(16-10-0),P30R(0-0-24).
2003年春入院.2003年入院時,一日4回の強化インスリンにて血糖コントロール良好.
網膜症:増殖前網膜症.
神経障害有,腎症:3期(ネフローゼ症候群).
「外来でもうまくコントロールできる自信はありますか?」という問いに「外来ではうまくいくわけがない」と他人事の表現.
医師のカウンセリング
1)視力悪化への不安
2)人生の目標がない
3)離婚した
4)適当な性格
興味がないと何もしない
5)家族4人,子ども2人,パートナー1人
食事はバラバラ(家族全員で一緒に食事することはない)
アキュチェックインタビュー
A)関心のある自己管理領域
どの話題にも興味がない
B)糖尿病に対する感情的負担
将来への合併症への不安
合併症への対処困難
家族の協力がない
C)抑うつ状態
日常生活の興味消失,疲労,無価値感
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