連載 図解 助産師のためのフィジカルイグザミネーション・File.18
終章:妊娠期のトラブルや胎児に関する診察のアドバンスト編
我部山 キヨ子
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1国立大学法人京都大学医学部保健学科
pp.898-904
発行日 2006年10月1日
Published Date 2006/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665100420
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はじめに
このシリーズも今回で最終回を迎えることになりました。この連載に対して,多くの読者の皆様に興味を持っていただきましたことに感謝しております。
当初は1年間の予定でしたが,フィジカルイグザミネーションは助産診断や助産技術の基礎であり,かつ助産師が自立して業務を行なうためには必要不可欠な知識・技術であることから,掲載予定期間を遙かにオーバーしてしまいました。「院内助産院」の活況など昨今の出産を巡る社会情勢の変化に鑑み,助産師の診断能力の基礎となるフィジカルイグザミネーションは今後ますます重要性を増してくるものと推察されます。
今回は最終回として,助産師が自立して助産診断を行なうために必要な診察技術で,臨床で比較的よく遭遇する妊娠期に起こりやすいトラブルや妊娠に合併する疾患に対する診察法と,胎児の大きさに関する診察法など,正常から逸脱しているか否かを判断するためのより高次の身体診察法の一部について解説します。
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