連載 図解 助産師のためのフィジカルイグザミネーション・File.2
妊娠期のフィジカルイグザミネーション① 身体計測
我部山 キヨ子
1
1国立大学法人京都大学医学部保健学科
pp.433-440
発行日 2005年5月1日
Published Date 2005/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665100209
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はじめに
本章から,妊娠期のフィジカルイグザミネーションの第1回を開始する。第1回目はフィジカルイグザミネーション序章で述べた妊婦診察総論に続いて,妊婦診察において毎回実施する身体計測の実際を具体的に詳述する。また,身体計測の一環として,経腟分娩が可能か否かを判断するために最も重要な診査の1つである骨盤計測についてもここで解説する。さらに,本章の最後には,骨盤計測方法に関する上級編としてAnother Step Advancedを付記した。
身体計測は妊婦健康診査においては,必ず毎回実施するので,初心者の方々にとっては正しい妊娠期のフィジカルイグザミネーションの基本的知識と技法を身につけることが極めて重要である。また,経験者の方々は自分が現在行なっているフィジカルイグザミネーション技法と本書の技法を比較して,その相違点や自分の不明確な部分を確認しながら,毎日の業務のなかで実施し,自分のフィジカルイグザミネーション技能の向上を目指して,探求していただきたい。
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