小児の骨-胎生期から思春期まで
胎児期および妊娠母体におけるミネラル代謝制御
大幡 泰久
1
1大阪大学 大学院医学系研究科小児科学
キーワード:
Calcitonin
,
Calcium
,
Magnesium Oxide
,
Vitamin D
,
副甲状腺ホルモン
,
代謝
,
胎盤
,
母体胎児間物質交換
,
母乳栄養
,
無機栄養素
,
リン
,
副甲状腺ホルモン関連ペプチド
Keyword:
Breast Feeding
,
Magnesium Oxide
,
Metabolism
,
Maternal-Fetal Exchange
,
Parathyroid Hormone
,
Placenta
,
Vitamin D
,
Parathyroid Hormone-Related Protein
,
Calcitonin
,
Calcium
,
Phosphorus
pp.181-188
発行日 2015年7月1日
Published Date 2015/7/1
DOI https://doi.org/10.19020/J02201.2015274633
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妊娠後期に胎児血中カルシウム,リン濃度は母体血に比較して高値に維持され,胎児の骨格形成に寄与している.胎児期特有のミネラル代謝制御には胎盤が重要な役割を果たしており,カルシウムやリンは母体から胎児方向へ能動輸送され,胎児期のミネラル需要に応じている.ミネラル代謝を制御する種々のホルモンも,胎児期や妊娠母体,授乳期母体は非妊娠成人とは異なる濃度で維持されており,胎児期特有のミネラル代謝維持に関与している.しかし胎児期のミネラル代謝制御機構については未解明な点も多く残されている.
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