研究
乳栓の形態的分類と発生における関連因子―乳栓の拡大写真の撮影を試みて
熊谷 賀代
1
,
今村 久美子
1
,
高橋 洋子
1
,
星野 ユリ子
1
,
氷見 知子
1,2
,
桃井 千尋
1
1桶谷式乳房管理法研修センター
2オケタニ母乳育児相談室
pp.738-743
発行日 2006年8月1日
Published Date 2006/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665100389
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緒言
順調に母乳育児を行なっていた母親が突然,乳管閉塞を訴えて,母乳育児相談室に来所することは多くある。乳管閉塞とは,一部の乳管が閉塞し,うつ乳状態となり,痛みが伴うものをいう(写真1)。乳管閉塞を桶谷式手技で解除すると,乳管内に詰まっていた乳栓が排出され,うっ滞していた乳汁が噴水のように噴き出して(写真2),うつ乳は解除される。現在は乳管閉塞の原因や,乳栓の実態については明らかにされていない。そこで,今回私たちは乳栓の形態を視覚的,触感的に分類し,母親の生活背景や乳児の哺乳行動と乳栓発生との関連について観察し,検討を行なった。
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