連載 助産師の資格試験を考える―変遷と展望・4【最終回】
国家試験問題作成マニュアル案の紹介と現行試験の課題
湯舟 邦子
1
,
日隈 ふみ子
2
,
鈴木 美恵子
3
,
高橋 弘子
4
,
八幡 佳子
5
1聖母大学
2国際医療福祉大学大学院
3日本赤十字武蔵野短期大学
4愛知県立看護大学
5前 大阪市立助産師学院
pp.725-729
発行日 2006年8月1日
Published Date 2006/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665100386
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はじめに
厚生労働省は,平成16年1月からインターネット上のWeb公募システムを使って国家試験問題の公募を行なっている。公募にあたっては,応募者のために公募システム内に国家試験問題作成マニュアルを提示している。しかし,このマニュアルで示されている例題は看護師国家試験問題であるため,助産師国家試験作成者にはいささか使いにくい。
そこで,全国助産師教育協議会助産師国家試験検討グループは,本協議会でこれまでに検討されてきた助産師国家試験の検討結果1,2)を参考に,助産師養成機関並びに助産師教育に関係する方々が助産師国家試験問題として相応しい問題を応募する際に参考になるよう,助産師国家試験問題作成マニュアル案を作成し,「平成17年度事業活動報告書」(全国助産師教育協議会発行)3)に掲載した。作成に際しては,平成14~15年度に濱田悦子らによって行なわれた「看護師資格試験における良質な問題の作成システム及びプール制度導入に関する研究」(平成14~15年度総括研究報告書)4)に収載されている看護師国家試験公募用問題作成マニュアルを参考にした。
今回,マニュアル案の一部を紹介し,本シリーズのまとめとして,助産師における現行資格試験の課題について記す。
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