ケースレポート
チーム医療のなかでの助産活動―開排制限・不随意運動・日常生活全介助の脳性麻痺妊婦の経腟分娩事例にかかわって
阿部 聖世
1
1国立成育医療センター周産期病棟
pp.248-252
発行日 2005年3月1日
Published Date 2005/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665100169
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「チーム医療」からのかかわり
従来の施設内(主に一般病院)で行なわれている周産期看護は,いわゆる産婦人科の枠のなかにとどまり,産婦人科外来と産婦人科病棟など,一部の場所を活動の拠点として展開されている感が強い。チーム医療といっても,生まれた新生児に何らかの問題が生じたら,その時点で新生児科が関与し,こころの問題が生じれば,またその時点でこころの診療部(精神科)が関与する,といった医療体制がまだまだ多いのではないだろうか。
しかし,本来あるべきチーム医療とは,このようなものなのであろうか?
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