特集 メンタルヘルスの視点からみたCOVID-19感染の影響とその対応
感染症蔓延下における妊婦健診・入院・分娩での工夫
感染妊婦の経腟分娩の工夫
新田 慧
1
,
兵藤 博信
1
NITTA Satoshi
1
,
HYODO Hironobu
1
1東京都立墨東病院産婦人科
pp.842-844
発行日 2022年6月10日
Published Date 2022/6/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000000199
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はじめに
2019年に中国武漢で発生した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は全世界の老若男女に広がっており,わが国における周産期医療にも大きな影響を及ぼしている。地域,施設によっては診療にあたるスタッフのマンパワーの影響で母体適応とは関係なく,分娩様式を帝王切開術(帝切)に切り替えざるをえないところもある。実際に,日本産科婦人科学会の「日本におけるCOVID-19妊婦の現状~妊婦のレジストリの解析結果」では36週以降の軽症・中等症Ⅰに関しては半数強がCOVID-19適応での帝切となっており,中等症Ⅱでは多くの施設がCOVID-19適応での帝切としている。また,26週以降の重症化例ではその時点で帝切となっている1)。
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