連載 今月のニュース診断
骨髄移植―ドナー登録とドナー辞退
斎藤 有紀子
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1北里大学医学部医学原論研究部門法哲学・生命倫理
pp.532-533
発行日 2006年6月1日
Published Date 2006/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665100128
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8万人登録運動
骨髄移植推進財団(以下,骨髄バンク)がスポーツの興業を初めて後援することが,4月6日,明らかになった。6月に行なわれるエンターテイメント性の高いプロレス興業「ハッスル」が,骨髄バンク8万人登録運動に協力し,継続的にドナー登録を呼びかける。骨髄バンクの木村事務局長は,「有名選手が多く,ファンも若くて熱意があるので,多くの人に知ってもらえると思った」と,理由を説明したという(日刊スポーツ4月6日)。
骨髄バンク8万人登録運動は,ドナー登録が22万人に達したときから始まった。HLAが一致するのは兄弟姉妹で4分の1,非血縁者で数百人から数万人に1人。30万人の登録があれば,すべての患者にドナーが見つかると考えられている。運動には「あと8万人」との思いが込められている。
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