特集 母乳育児支援の基本のき
退院後の母親への母乳育児支援のコツ!
小曽根 秀実
1
1平成学園東群馬看護専門学校
pp.497-502
発行日 2006年6月1日
Published Date 2006/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665100123
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はじめに
助産師は,産科施設退院後も母親から母乳育児に関するさまざまな相談を受けることがあります。退院後,適切なサポートを受けることは,母乳育児を継続するためにとても大切です。
母乳育児について悩んでいる退院後の母親を継続してサポートしてくれる場所として,出産した産院以外にも,地域の保健センターのような行政機関や開業助産師による母乳相談,各種の電話相談などがあります。また,母乳育児を成功させるための10カ条のステップ10には,「保健医療従事者が母乳育児支援のグループを作って支援し,退院する母親にこのようなグループを紹介すること」1)とあり,母親相互の情報交換や支えあいが母乳育児の継続に重要な役割をしていると言われています。
母親の身近に自信を持って紹介できるような母乳育児支援グループがあったらぜひ情報提供しましょう。そのようなグループがない場合は,産院内に母親を集めて支援グループを作っても良いでしょう。母親たちのなかでの支えあいは,母親に,専門家を頼らなくとも自分の力で母乳育児できるのだという自信を与えてくれるでしょう。また,このような母乳育児支援グループの提供する資料などの情報は,とても有用なものがあるので,産科施設でも利用させてもらうことができるでしょう。
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