連載 やさしい社会保障 政策はだれのもの?・5
そこのけそこのけ妊婦が通る!?
八神 敦雄
1
1厚生労働省雇用均等・児童家庭局
pp.412-414
発行日 2006年5月1日
Published Date 2006/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665100105
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妊婦バッジのこころみ
お腹の目立たない妊娠初期には,つわりで気分が悪くても外見からはわからないので,通勤電車でも席をゆずってもらえることはまずない。「教えてくれればいつでも席くらいかわるのに」という紳士もいるだろうが,若い女性が声に出して席をゆずってくれとはなかなかいいにくいし,優先席に座っていて「若いくせに」とにらまれた,という体験談も耳にする。妊婦バッジは,こういうときにさりげなく見せることで,周囲の理解を得ようというものだ。
ご存知かもしれないが,すでにいくつか妊婦さん用のバッジや携帯電話のストラップが存在する。私が把握できているだけでも,いくつかの自治体で母子健康手帳と一緒に配布されている「BABY in ME」バッジ,NPOのCFFC(チャイルド&ファミリー・フレンドリー・コンソーシアム)作成のマークや,育児関連雑誌が付録に添付しているストラップもある。
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