今月の表紙
中心窩を通る剥離網膜の断面
池田 史子
1
,
清水 弘一
1
1群馬大学眼科
pp.1800
発行日 1997年11月15日
Published Date 1997/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410905655
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光学的干渉断層計OCTを使うことで,眼底の断面像が臨床的に検索できるようになった。OCTはOptical Coherence Tomographの略である。
図に掲げたのは,36歳男子の裂孔原性網膜剥離の眼底。変視症を5日前から自覚している。視力は0.3。眼底下方に剥離があり,赤道部に2個の小さな円孔があるが,剥離網膜の後方に点状の沈着物が多発していること,網膜下に白い線条形成があること,そして剥離と正常部との境界が比較的鮮明であることなどから,網膜剥離は少なくとも3か月前から始まっていたと推定される。
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