連載 新しい病院出産 院内助産院“助産科”は,こうして生まれた・5
フリースタイル出産との出会い
石村 朱美
1
,
高橋 八重子
1
1佐野病院助産科
pp.428-432
発行日 2006年5月1日
Published Date 2006/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665100111
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1994年当時,自然な出産をモットーに動いていた産婦人科病棟では,昼夜なく毎日のように出産が続き,覚悟していたとはいえハードな勤務状況が続いていました。ある日病棟スタッフのナースのTさんが妊娠しました。
「最初の子は高橋さんにお産をしてもらって,とっても良かった。今度も高橋さんにお願いします。できたら医師の立ち会い無しで産みたいし,お産の時,夫と子どもに付いていてほしい」とのことでした。それを聞いた私は驚きました。もちろん夫同伴の分娩は取り入れていたので抵抗はありませんでしたが,長女の立ち会いや医師の立ち会い無しの出産は,当院では初めてのことです。驚いた後に,このようなチャンスを与えてくれたTさんに感謝しました。早速カンファレンスで相談し,医師に許可を得ることができました。
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