連載 ニュースウォーク・259
424病院再編要請のショック
白井 正夫
pp.1070-1071
発行日 2019年12月10日
Published Date 2019/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664201334
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肩や腰,脚の痛み取りに使う「湿布薬」が公的医療保険の対象から外される—こんな噂が今夏も高齢者の間に広まったという。「湿布薬を貼るなら全額自費でどうぞ」という話だから,保険診療の1〜3割負担で済む今のうちにと医療機関に走る高齢者が出てくる。
湿布薬の噂話は数年前から時々ぶり返す。“震源”の1つは健康保険組合連合会(健保連)の提言である。健保連は2013年以前から「病院処方薬のうちいくつかは同じ有効成分を持つ市販薬で代用できる」ことに着目,「代用可能薬剤は保険適用から外すべき」と訴えてきた。湿布薬,皮膚保湿剤,花粉症治療薬などである。
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