連載 ニュースウォーク・257
「原発汚染水」リスクは大丈夫?—「真夏五輪」に劣らぬ心配
白井 正夫
pp.884-885
発行日 2019年10月10日
Published Date 2019/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664201293
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今年7月24日から8月9日まで17日間,東京都心の最高気温は35℃以上の「猛暑日」が6日間,残る11日間もすべて30℃以上の「真夏日」だった。この期間は1年後の「2020年東京五輪・パラリンピック大会」の五輪大会期間に当たる。真夏開催の“気象リスク”は以前から心配されていたが,何やら現実味を増す雲行きである。
さて,五輪の東京開催が決まったのは2013年9月,ブエノスアイレスでのIOC総会だった。候補都市マドリードとイスタンブールを退けた決め手は,総会に出席した安倍首相の「原発汚染水は五輪に心配をかけない」という演説にあった。
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