連載 ナカイタ発 保健師へのつぶやき・67
日本子どもの虐待防止学会 第24回学術集会おかやま大会に参加して
中板 育美
1
1武蔵野大学
pp.61
発行日 2019年1月10日
Published Date 2019/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664201101
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表記の大会が,「想いをつむぐ」をテーマに,2018年11月30日(金),12月1日(土)に岡山県倉敷市で開催されました。2016年の児童福祉法の大改正を受けて2017年8月に「社会的養育ビジョン」が発出され,本大会ではこの内容を受けた発表やディスカッションも多く見受けられました。ビジョンの柱である家庭養育優先の考え方に基づき,市町村を中心とした家庭復帰支援や在宅養育支援体制の強化,特別養子縁組も含めた質の良い代替養育の推進,そしてそのための関係者の行動指針,今後の法改正への期待などが議論の焦点となっていたようです。いずれにしても,子どもの権利を保障し,健やかな発育・発達を守るという価値を最重要視した改正です。
筆者は,子ども虐待対応組織(Child Protection Team:CPT)の拡充を図るための方策を探ることを目的にシンポジウムを主催し,CPTの実態,市区町村子ども家庭総合支援拠点や子育て世代包括支援センター,要保護児童対策地域協議会との連携の意義,そして成果について議論しました。発表とディスカッションの内容の一部をご紹介します。
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