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“認知症の人にやさしいまち北区”を目指して—地域包括ケアシステムの実現に向けた認知症施策の深化/「高齢者あんしんセンター」を中心とした東京都北区の認知症総合支援事業
大久保 由紀
1
,
海老原 英子
1
,
澤登 澄子
1
,
紺野 文子
1
,
篠原 亨樹
1
,
若井 博之
1
,
早川 由里子
2
,
岩田 直子
2
,
小宮山 恵美
3
,
酒井 史子
1
1東京都北区健康福祉部長寿支援課
2東京都北区健康福祉部高齢福祉課
3東京都北区健康福祉部旧介護医療連携推進担当課
pp.537-539,588-594
発行日 2018年7月10日
Published Date 2018/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664200975
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北区の概要
北区(図1)は,東京都23区の北部に位置し,荒川を挟んで埼玉県と隣接する。総人口は近年緩やかな増加傾向にあり,2018(平成30)年1月1日現在,約34万8000人である。一方で大規模団地を中心に高齢化が進んでおり,高齢化率は25.3%と23区で最も高く,一部の地区では高齢化率が50%を超えている。高齢者全体に占める後期高齢者の割合は50%を超え,高齢者の1/3以上が1人暮らしである。
認知症またはその可能性がある人は約2万2000人と推計しており,今後は後期高齢者人口の増加により,認知症の人の急速な増加が見込まれている。
東京都北区では,17か所の高齢者あんしんセンター(地域包括支援センター)を中心に,認知症の人と家族の生活を支える体制を整えてきた。ここでは,認知症カフェや,初期集中支援事業,認知症サポート店登録制度など,北区における認知症総合支援事業の主な取り組みについて紹介する。
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