特集 認知症のケア
【認知症の支援 地域の最前線から】
認知症を地域で支える―東京都世田谷区での取り組み
髙橋 裕子
1
1世田谷区高齢福祉部介護予防・地域支援課
pp.689-692
発行日 2014年10月15日
Published Date 2014/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401103112
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はじめに
世田谷区は東京都23区の西南部に位置し,人口は約87万人(外国人を含む)で23区中1位です.65歳以上人口は約17万人で人口の19.7%であり,このうち75歳以上の後期高齢者人口が半数を占めています(表1)1).また,平成26(2014)年4月1日現在,介護保険の要介護・要支援認定者数約3万6,000人のうち,認知症高齢者の日常生活自立度Ⅱ以上の該当者は約1万9,000人であり,その数は平成20(2008)年以降,毎年平均で約1,000人ずつ増加しています.
世田谷区の組織体制としては,地域に関わる事務事業や地域住民への行政サービスを総合的に行う機関として総合支所を地域ごとに整備し,5か所に設置しています(図1).
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