特別記事
これからの災害保健医療活動における保健所の役割と研修のあり方
池田 和功
1
1和歌山県橋本保健所
pp.220-224
発行日 2018年3月10日
Published Date 2018/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664200891
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はじめに
過去の大規模災害では,支援チームが直接市町村や避難所に入り,行政機関でその情報が共有されなかったために,支援の多い地域と不足する地域が発生し,受援に対する総合調整の必要性が浮き彫りになった。それを受け,2017年7月5日に厚生労働省通知「大規模災害時の保健医療活動に係る体制の整備について」1)(以下,本通知)が出された。
本稿では,本通知を受けて,今後の大規模災害時の保健医療活動において保健所や保健師の役割として望まれていることや,その体制の整備に必要な研修等の取り組みについて,紹介していく。
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