トピックス
災害医療に対する公衆衛生および保健所の役割
山本 光昭
1
1厚生省健康政策局指導課
pp.633-639
発行日 1995年9月15日
Published Date 1995/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401901342
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はじめに
阪神・淡路大震災に際しては,17万棟以上の倒壊とそれに引き続いての火災により,およそ5,500人にのぼる死者と35,000人近い負傷者を出した1).また,施設の損壊もしくはライフラインの途絶などにより,多くの医療機関の診療機能が低下した2).
阪神・淡路大震災における教訓を生かすため,行政や関係団体,関係学会などが様々な観点から,今までの災害対策の見直しを進めている.本稿では,災害医療に対する公衆衛生および保健所の役割に関して,議論を進めていく上での参考に資するための一考察を述べることとしたい.
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