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保健所の保健婦のあり方
聖城 稔
1
1厚生省結核予防課
pp.14-16
発行日 1952年11月10日
Published Date 1952/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662200392
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1.保健婦の仕事の重要性
日本の公衆衛生の仕事は保健所が昭和13年に設けられて以来,明治時代からの警察中心の取締主義が漸次指導に重点を置く樣に転換して来た。そして戰爭終了後は此の保健所が非常な発展をとげ,地方に於てはすべて保健所を中心として衛生の仕事が進められる態勢が整備され,保健所の業務も亦極めて繁忙になつて来た。此の保健所の業務の中で最も重要なものゝ一つは,疾病の予防を中心とする保健指導にあることは申すまでもない。
保健所に於て結核の場合の人工気胸術とか,性病の診察,歯科の予防的處置等の治療行為を若干行つてはいるがこれが保健所本来の業務とは言い難い。
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