調査報告
小児生活習慣病予防事業における学校保健と地域保健の連携―教育委員会への保健師配置の試み
鈴木 美穂
1
1豊田市市民福祉部介護保険課(前・豊田市教育委員会学校教育部保健給食課)
pp.1026-1033
発行日 2016年12月10日
Published Date 2016/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664200584
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
豊田市の概要
豊田市(以下,当市)は愛知県の中北部に位置し(図1),1998(平成10)年4月の中核市への移行,2005(平成17)年4月の近隣6町村との合併により,県全体の17.8%を占める県下一の広大な市域(918.47km2)を有する市となった。自動車産業を中心とした世界に誇るものづくりの中核都市であるとともに,市域のおよそ7割を占める豊かな森林と,野菜や果物を実らせる田園が広がる恵み多き緑のまちとしての顔を併せもっている。また,2009(平成21)年1月には,国の「環境モデル都市」の認定を受け,市民や企業などがめざすミライの実現を支援する都市である「ミライ・チャレンジ都市」の実現を目標として掲げ,魅力あふれる,持続可能なまちづくりに取り組んでいる。
2016(平成28)年4月1日現在の人口は42万4271人,世帯数は17万5248世帯,高齢化率は21.2%である。少子化が進む中でも現時点においては高い出生率を示し,2014(平成26)年の年間出生数は3997人,合計特殊出生率は1.60である。また,市内の学校数は2016年5月1日現在,小学校75校(全児童数2万4501人),中学校28校(全生徒数1万2363人),特別支援学校1校の計104校と,多くの学校を有している。
Copyright © 2016, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.