連載 ナカイタ発 保健師へのつぶやき・24
『アセスメントを深めるためのファシリテーターの手引き』を作成!
中板 育美
1
1日本看護協会
pp.511
発行日 2015年6月10日
Published Date 2015/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664200190
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事例検討会は,関与事例の検討を通じて,対象理解,すなわち個人と個人を取り巻く家族,家族を取り巻く地域社会の関係性や葛藤,軋轢などの理解を促す手法の1つです。事例検討は,多様な視点でより効果的な対応策を導き,その状況改善に向けて行動できるという目的で行われるわけですが,ときには,事例を通じて資源の創出あるいは見直しにつながる作業でもあると念頭に置くことも重要です。
重要な事例検討会とわかっていても遠のいてしまう背景としては,「サマリーを整理する時間的な余裕がない」「事例提供者の判断や行動を参加者からチェックされたり,一方的に指摘あるいは指導されたりする感覚になる」「事例に関する情報共有にとどまり,深まらない」などの声を聞きます。
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