連載 「困りごと」から考える 地域づくり型保健活動の考え方と進め方・11
“具体的”は目的実現への布石
岩永 俊博
1
1ヘルスプロモーション研究センター
pp.154-157
発行日 2014年2月10日
Published Date 2014/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664102351
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前回は,参加的目的描写法によるワークショップの第1段階の進め方を説明しました。この段階でとくに重要なことは,実現するべき姿を具体的にイメージできるように表現する,ということでした。もう1点は,めざす姿は「実現するべき姿」であり,「実現したい姿」とは違うということも説明しました。
グループで話し合っているとき,具体化を促すようなアドバイスをしていると,「そんなに具体的な話をするのですか?」などと驚かれたり,「どこまで具体的に表現したらいいの?」と戸惑ったりする参加者が多く見られます。しかし,この「具体的に表現する」ということが,地域づくり型保健活動の特徴の1つなのです。
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