特集 東日本大震災と透析医療
Ⅵ.今回の災害の教訓と将来への布石(2)大都市直下型地震への備え
秋葉 隆
1,3
,
飯野 靖彦
2,3
1東京女子医科大学腎臓病総合医療センター血液浄化療法科
2日本医科大学附属病院腎臓内科
3東京都区部災害時透析医療ネットワーク代表世話人
キーワード:
大規模災害
,
透析施設間相互扶助
,
東京都区部災害時透析医療ネットワーク
,
東北大震災
,
福島第一原発メルトダウン
,
大量避難
Keyword:
大規模災害
,
透析施設間相互扶助
,
東京都区部災害時透析医療ネットワーク
,
東北大震災
,
福島第一原発メルトダウン
,
大量避難
pp.387-394
発行日 2012年3月10日
Published Date 2012/3/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000002806
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われわれはいずれは訪れるであろう大規模災害に備えて,透析施設間の相互扶助を円滑に進め,透析医療の継続を担保するための連絡網として,東京都災害医療ネットワークを2005年に設立し,災害対策の啓発のためのWebサイト開設,講演会,災害時連絡訓練,災害時メーリングリストなどの活動を行ってきた.東北大震災と福島第一原発のメルトダウンでの,いわき市からの透析患者の大量避難に当たり,このネットワークが機能を発揮することができた.この経験を紹介し,大規模災害時の透析患者大量避難,いわゆる透析難民に応すべきか,また日頃からの備えはどうあるべきかを考える.
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