特集 東日本大震災と透析医療
Ⅵ.今回の災害の教訓と将来への布石(1)日本透析医会として
山川 智之
1,2
1仁真会白鷺病院
2日本透析医会
キーワード:
東日本大震災
,
災害
,
情報共有
,
患者搬送
Keyword:
東日本大震災
,
災害
,
情報共有
,
患者搬送
pp.377-386
発行日 2012年3月10日
Published Date 2012/3/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000002805
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
2011年3月11日に発災した東日本大震災は,津波,福島第一原発の事故,広域の停電などにより,東日本の透析治療に深刻な影響を与えた.日本透析医会は,震災発生直後に災害対策本部を立ち上げ,被災地の情報を収集した.また患者の広域搬送に備えるよう,全国の透析施設に呼びかけ,遠隔搬送のコーディネートやサポートを行った.災害時の情報共有は適切な対応のためにはきわめて重要であり,災害情報ネットワークは情報共有のツールとして一定の役割を果たしたが,災害時のより正確で迅速な情報共有のための整備が今後も必要である.
Copyright © 2012, Nihon Medical Center, Inc. All rights reserved.