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国際保健師ネットワークの意義と今後の課題/保健師の国際的ネットワーク設立に向けて―日本看護協会主催「国際保健師ネットワークプレカンファレンス」開催/国際保健師ネットワークPre Conference東日本大震災被災地視察報告
村中 峯子
1
,
服部 めぐみ
1
,
南平 直宏
1
,
中板 育美
2
1公益社団法人日本看護協会事業開発部
2公益社団法人日本看護協会
pp.1-3,34-42
発行日 2013年1月10日
Published Date 2013/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664102056
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はじめに
公益社団法人日本看護協会(会員数約66万人。以下,本会)は,国際看護師協会(International Council of Nurses:以下,ICN)*1内に,新たに国際的な保健師のネットワークを設立することをめざして,2012年8月27日(月)~29日(水)の3日間,東京都と宮城県で国際保健師ネットワークプレカンファレンスを開催した。
諸外国にも,わが国の保健師と同様の資格を有する国はあるが,その制度や役割,教育体制は異なっている。現状では,保健師に関する国際的なネットワークは構築されていないため,本会では,各国間での情報共有などを図り,役割や教育体制の明確化,将来的には国際的な保健師倫理綱領の策定なども視野に積極的に活動してきた。
これまでの取り組みの軌跡と開催時の様子などから,なぜ今「保健師の国際ネットワーク」なのか,その意義と可能性,今後の取り組みについて紹介したい。なお,公衆衛生看護に従事する看護職の名称はさまざまであることから,以下,本稿では便宜上,「保健師」と称する。
日本看護協会は,2012年8月27~29日の3日間にわたり,東京と宮城で「国際保健師ネットワークプレカンファレンス」を開催した。このカンファレンスは,日本だけでなく国際的な保健師のネットワークを新たに設立することをめざす活動の一環である。会期中は,東京,宮城でのシンポジウムやフォーラムなどのほか,東日本大震災の被災地である宮城県内の保健師活動の視察も行われた。
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