FOCUS 【地域づくりによる介護予防の推進に向けて②】
データの活用と地域診断にもとづく介護予防の推進
川崎 千恵
1
1厚生労働省老健局老人保健課
pp.888-894
発行日 2012年10月10日
Published Date 2012/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664101982
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2010(平成22)年8月6日の地域支援事業の改正により,生活機能チェック(医師による問診,身体計測,理学的検査,血圧測定),生活機能検査(反復唾液嚥下テスト,循環器検査,血圧測定)が任意となりました。しかし,改正後,「基本チェックリストを全数配布することで,二次予防事業対象者の把握(決定)・対応までに時間がかかる」「リスクが高い高齢者が含まれている可能性もある」「基本チェックリスト未実施者への対応が追いつかない」「二次予防事業対象者数が増加したが,適切に支援することができない」などの新たな課題が生じていることがわかりました1)。
今回は,こうした課題を背景に,介護予防を推進するために必要と考えられる,①データを活用した介護予防事業の実施(二次予防事業対象者への支援),②地域診断にもとづく社会環境へのアプローチ(ヘルスプロモーション)による介護予防の推進について,取り組みの方向性を述べたいと思います。
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