特別記事
これからの介護予防―2012年からの「介護予防を推進する地域づくり」
川崎 千恵
1
1厚生労働省老健局老人保健課
pp.213-219
発行日 2012年3月10日
Published Date 2012/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664101821
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はじめに
介護保険法において,65歳以上の高齢者が健康の保持増進に努める(第4条)とされる一方で,2006(平成18)年施行の改正で市町村が地域支援事業のなかの介護予防事業を実施すること(第115条44)と規定されてから,5年が経過した。
厚生労働省は2010(平成22)年8月,この間に明らかになった課題の解決を図るために,介護予防事業の見直し(地域支援事業実施要綱の改正)を行ったが,見直し後の状況について各市町村にご報告いただいた結果,新たな課題が見出された。これらの課題解決を図るためには,効果的な二次予防事業の推進に加え,介護予防を推進する地域づくりが必要であると考えられた。
そこで,ここでは具体的なこれからの介護予防について,見直し後の状況に関する報告にもとづき,2012(平成24)年度からそう設される「介護予防・日常生活支援事業」の情報を交え,論じることとする。
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