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普及啓発で入浴事故を防ぐ―山形県庄内地域における「庄内41℃(よい)ふろジェクト」の取り組み/「庄内41℃(よい)ふろジェクト」で入浴事故を減らせ!―山形県庄内地域における入浴事故実態調査とその対策
大井 由紀子
1
,
松田 徹
1
,
近野 睦子
1
1山形県庄内保健所
pp.455-457,504-508
発行日 2012年6月10日
Published Date 2012/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664101893
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庄内地域の概要
山形県庄内地域は山形県の北西部に位置し,総面積は2405km2で県土の4分の1を占め,神奈川県や佐賀県とほぼ同じ面積を有しています。気候は対馬海流の影響を受け,内陸部よりも温暖で降雪量は少ないものの,年間をとおして風が強い地方です。とくに冬は北西の季節風による地吹雪と呼ばれる風雪が発生します。2005(平成17)年度に市町村合併が行われ,14市町村から2市3町となりました。人口は29万4171人,県の人口に占める割合は25.2%,世帯数9万7791世帯,65歳以上の高齢者人口は8万5593人(29.1%)です(2010年10月1日現在)。
山形県庄内保健所が実施した入浴事故実態調査の結果,入浴事故での死亡者は交通事故での死亡者の4倍以上にのぼることが明らかになった。そこで,入浴事故予防の普及啓発の取り組みとして「庄内41℃(よい)ふろジェクト」をはじめとする取り組みが始まった。いろいろなメディアを利用して取り組みを進めることにより,入浴事故への認知度も少しずつ上がってきている。
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