特集 病院の医師確保戦略
【地域での医師確保】
庄内余目病院での医師獲得戦略
野末 睦
1
1医療法人社団 山形愛心会 庄内余目病院
キーワード:
医師獲得戦略
,
病院ブランド
,
医師仲介業者
,
メール戦略
Keyword:
医師獲得戦略
,
病院ブランド
,
医師仲介業者
,
メール戦略
pp.128-131
発行日 2012年2月1日
Published Date 2012/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541102201
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庄内余目病院は山形県の日本海側,庄内町にある民間の医療機関で,ベッド数324床のうち一般病床が190床,亜急性期病床が12床,回復期リハビリ病床が40床,療養病床が82床,そして看護師・医師不足のために一般病床42床を閉じている,いわゆるケアミックス型の病院である.僻地離島などを中心に展開している医療グループ徳洲会の一員であり,昨年開院20周年を迎えた.周囲には関連の老人保健施設が4施設,グループホームが1施設ある.二次医療圏内には数年前に市立酒田病院と山形県立日本海病院が合併してできた独立行政法人日本海総合病院(646床)と鶴岡市立荘内病院(520床)があり,当院は庄内平野では3番目の規模である.
現在,日本全体で病院勤務医が不足しており,特に地方においては多くの病院で医師確保ができないために病院機能の縮小や,極端な場合には廃院に追い込まれている.このような状況であるため,本項「地域での医師確保」はとても大切なテーマであり,筆者の責務は重いと感じている.筆者に執筆依頼が来た理由は定かでないが,図1に当院の最近10年間(年度末)の医師数と年間経常利益の推移を示す.ここに示されているように,まだまだ十分な医師数ではないものの,少しずつ医師数が増えるとともに,病院の経営状況も改善してきており,このような状況が評価された結果かもしれない.それでは,総論から入っていこうと思う.
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