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「元気なべっぷ」「わくわくホットに暮らせるまち」―別府市の温泉を利用した水中運動教室から始まったヘルスプロモーション/「元気なべっぷ」「わくわくホットに暮らせるまち」をめざして―温泉を活用した水中運動教室の取り組み
甲斐 慶子
1
,
前田 美由紀
1
,
首藤 明美
1
,
田辺 智子
1
,
志賀 恵里香
1
,
宇都宮 多美慧
1
,
山内 優理
1
,
河田 紗穂
1
1別府市福祉保健部健康づくり推進課
pp.949-951,988-991
発行日 2011年11月10日
Published Date 2011/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664101739
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別府市の概要
別府市は,大分県東海岸のほぼ中央に位置しています(図1)。人口は,2011(平成23)年7月31日現在で12万89人,5万9284世帯,年少人口比率は11.9%,65歳以上人口比率は28.4%となっています。一般市民30人に対し1人の留学生が暮らす,日本でも有数な国際交流都市でもあります。市民1人ひとりが「健やかに育ち,生涯健康でゆとりある生活」を送ることができるようにと「元気なべっぷ」「わくわくホットに暮らせるまち」をめざし,市民が主役の健康づくりに取り組んでいます。
大地から立ちのぼる「湯けむり」が象徴する別府の温泉は,日本一の湧出量と源泉数を誇り,市民生活はもとより,観光や産業面などにも幅広く活用されています。温泉は街づくりにも活かされており,温泉の蒸気を利用した地獄蒸し料理や,足湯・足蒸しなどの観光スポットになっています。
このように別府市は,夢と希望にあふれる「元気なべっぷ」をめざし,市の特性を活かした温泉文化の演出,環境づくり,市場開拓など,総合観光産業の振興を官民協働で進める「ONSENツーリズム」による新しいまちづくりを推進しています。
大分県別府市では,別府の特色である温泉を活用した水中運動教室を行ってきました。近年では,さらに多くの市民の方々に水中運動を体験してもらおうと,対象者の年齢制限をなくし,途中参加も可能にして,多くの方が気軽に参加できるように企画しています。運動以外にも,さまざまな健康教育を組み合わせ,子どもからお年寄りまで,別府ならではの温泉を効果的に活用して,市民の健康づくりに役立てています。
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