FOCUS
東日本大震災から見えたもの―南相馬市での活動で感じた保健師力
工藤 裕子
1
1北海道枝幸郡枝幸町保健福祉センター保健福祉課
pp.1000-1004
発行日 2011年11月10日
Published Date 2011/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664101736
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被災地保健師のもとへ
最近,ようやく泣かずに被災地のニュースを見られるようになった。
あの3月11日,私は,枝幸町から200km以上も離れた旭川市の病院で検査を終え,帰りのバスに乗っていた(図1)。車窓から見えてくる枝幸町の海岸を合図に,そろそろ降車の準備を始めた午後3時過ぎのことだった。迎えの家族と携帯で話していた乗客の1人が「大地震があったみたいだ」と声を張り上げた。
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