連載 リレー連載・列島ランナー・148
福島県相馬市の「相馬井戸端長屋」の取り組み—東日本大震災後の孤独死対策から,これからの地域の高齢者の暮らし方を考える
伊東 尚美
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1福島県立医科大学医学部放射線健康管理学講座
pp.687-690
発行日 2021年10月15日
Published Date 2021/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401209714
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はじめに
筆者は2021年3月まで福島県相馬市役所で保健師として勤務していた.現在は福島県立医科大学に所属する傍ら,相馬市からの委託で「相馬井戸端長屋(以下,長屋)」の健康支援と介護予防の研究に関わっている.2011年3月の東日本大震災(以下,震災)後の独居高齢者・障害者向け災害公営住宅として始まった「長屋」だが,震災前より相馬市が力を入れている孤独死対策を兼ねた,これからの超高齢社会にも提案できるユニークな施策である.
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