特集 災害と地域ケア
東日本大震災から感じた自分の中の“扉”の重さ
篠崎 良勝
1
1八戸大学人間健康学部人間健康学科
pp.742-743
発行日 2011年9月15日
Published Date 2011/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688101977
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震災直後で生活物資が十分に調達できないなか、また早朝には気温が零度近くになる3月中旬、私は米を購入するため、八戸市内のスーパーの入口で開店を待っていた。そこで前に並んでいたおばあちゃんと今回の震災のこと、1994年の三陸はるか沖地震のこと、そして1933年の昭和三陸地震のときの街の様子などの話を聞いた。私は、このおばあちゃんの名前も年齢もわからないが、子どもや孫から米寿の祝いをしてもらった、と言っていたので少なくとも大正生まれであることは間違いなかった。
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