カラーグラフ 終える命 つなぐいのち・第10回
まちに飛び出す南相馬の医師
國森 康弘
pp.57-61
発行日 2016年1月15日
Published Date 2016/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688200365
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福島県南相馬市では、東日本大震災と原発事故によって、人口7万のうち6万もの人が避難した。現在ではようやく5万人ほどに戻ったが、子どもの半数は戻らないまま。自宅で親や祖父母の介護をしていた女性が、あるいは看護や介護の専門職に従事する女性が、子どもと一緒に避難することも少なくない。病院や施設は閉鎖され、家族、ご近所もばらばらに。まちの「ケア総力」は激減した。
亡き人を思いながら精いっぱい、自分らしく生ききって命をまっとうし、次の時代に「いのち」をつなぐ——。そんな晩年をいかに支えていくか、南相馬市立総合病院の医師たちは考えた。
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