連載 スウェーデンの保健・医療・福祉制度 保健活動の視座から・4
―学校保健活動―発達の障害とヘルスケア
小野 尚香
1
1神戸親和女子大学
pp.448-452
発行日 2011年5月10日
Published Date 2011/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664101605
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学童期の子どもたちに対するヘルスケアにおいて,スウェーデンでは,学校看護師(Skolsköterskan)の役割が大きい。日本でいう養護教諭の役割に類似するが,学校看護師は短期・中長期的な児童の個別支援計画に関わり,地域の暮らしのなかで社会資源としての保健活動を展開している。
子どものヘルスケアは,5歳になるまで,居住地域の小児ヘルスセンターによって提供される。5歳を過ぎると学校保健の管轄になる。小学校では1年生の前に0年生と呼ばれる就学前学級があり,多くの子どもたちが学校に通いはじめる。学校看護師は,担当地域の子どもの健診や身体面,精神面,社会性における発達に関するヘルスケアを担当する。
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