特集 群馬県の総合保健活動
活動の実際—学校保健
佐藤 ち江
1
1群馬県教育委員会事務局保健課
pp.103-108
発行日 1972年2月15日
Published Date 1972/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401204424
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教育の目的は心身ともに健全な国民の育成であると,教育基本法に明示されているが,将来平和的な国家および社会の形成者となる児童,生徒の健康管理をつかさどり,保健教育を推進している学校保健は重要な意義をもつものと考える.「科学的な保健知識を理解して,安全で健康な生き方の実践力や態度を養なう」ことを目的とした保健教育が,健康診断,健康管理などを中心とする心身の管理,環境衛生,安全の管理などという保健管理を基盤として推進されなければ学校保健の充実は望み得ないであろう.児童,生徒の保健管理体制は,昭和33年学校保健法の制定を機会に,その原則がうちたてられたが医学の進歩,公衆衛生の向上,ならびに高度経済成長,社会生活の変貌などの諸要素により新しい観点から検討された保健管理体制を樹立していかねばならない.そしてこれら保健管理を保健教育の展開にどうつなげていくかが,学校保健としての大きな課題である.
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