連載 スウェーデンの保健・医療・福祉制度 保健活動の視座から・2
―小児保健活動(2)―障害児の保健医療サービスと家族支援
小野 尚香
1
1神戸親和女子大学
pp.244-249
発行日 2011年3月10日
Published Date 2011/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664101557
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スウェーデンにおいて,ノーマライゼーションを掲げた政策が展開されて久しい。すべての住民を包摂していくために社会をノーマライズしていくこと,その理念は,21世紀の現在,地域での暮らしを生涯にわたって支えるという社会サービスとして具現化し実践されている。
子どもに障害があると診断を受けると,ハビリテーションセンターでの保健医療サービスを受けることができる。本稿では,障害のある子どもが,スウェーデン社会に生まれ,人生を歩みはじめるときからスタートする保健・医療サービスに着目する。具体的には,子どもの誕生をめぐる産科病棟での産後8(日齢7)日間の包括的支援と,8日以降のハビリテーションシステムについて概観したい。
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