PHOTO/PICK UP 「まちづくり」の現場
―企画者も参加者も楽しく! そして地域に広がる―メタボマラソンチャレンジ in 倉敷市/メタボマラソンから広がる健康づくりの輪―注目を集める,楽しく取り組む生活習慣病予防対策の推進に向けて
福岡 由貴
1
,
馬場 わかな
1
,
栗正 裕子
1
,
檜垣 みちよ
1
1倉敷市保健所健康づくり課健康増進センター
pp.165-167,238-242
発行日 2010年3月10日
Published Date 2010/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664101352
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
倉敷市の概況
倉敷市は,岡山県の南部,備中平野のほぼ中央に位置し,人口は約48万人の中核市です。市域は倉敷・児島・玉島・水島・真備地区の5地区に分かれます。各地区とも歴史的な成り立ちや産業形態,各地区間に存在する住民意識の相違から,それぞれの特性に合わせた保健事業を展開しています。
約50年前に重化学コンビナートの建設により急増した人々が高齢化を迎え,高齢化率は21.6%と年々増加し,高血圧・糖尿病など生活習慣病の受療率も増加しています。都市部に比べて公共交通網の整備が遅れていることから,市民の移動手段の中心は自家用車で,身体活動の低下が大きな健康課題となっています。
倉敷市保健所は,「メタボマラソン」というユニークな事業を通して,市民の生活習慣の改善に取り組んでいる。実施中には開会式,中間報告会,完走式を行ない,地元メディアやボランティアを巻き込みながら参加者が楽しめる企画を実施し,地域に健康づくりの輪を広げている。
Copyright © 2010, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.