特集 保健所と市町村の連携を求める中で
当時の思い出
小さな保健所から始めた輪が広がった
永原 良美
1
1富山県八尾保健所
pp.195
発行日 1979年3月10日
Published Date 1979/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662206095
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高齢化社会を迎えて,成人病対策がますます重要な課題となってきました。それに伴う脳卒中患者のリハビリテーションも更に必要となってきています。原稿を頼まれて改めて当時を思い起こしています。
昭和41年,初めて小矢部保健所長として赴任した頃は,リハビリテーションという言葉も耳馴れず,脳卒中患者はもっぱら絶対安静という考え方が広く信じられていました。身近に脳卒中になった人が入院し,投薬,注射のみの治療で手足の拘縮を起こし,猿手や尖足になった例を見て,何とか良肢位の指導だけでも徹底したいと考えたのがこの事業の始まりてした。所員の人達に話したところ賛同を得て,まずリハビリテーションの勉強から始め,本を読んだり病院のPTや看護婦さんの講義を聞いたり,鳴和病院に見学に行ったりしました。
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