特集 「地域づくり」のプロになる―台東区の挑戦から
地域づくりの方法論―台東区の保健師活動の枠組み作成,地域づくりの実践,評価
山田 圭子
1,2
,
米津 由美
1,3
,
椎橋 由加里
1,2
,
根岸 清美
1,2
,
知領 美恵子
1,2
,
本田 記子
1,2
,
片山 晴美
1,2
,
関 範子
1,2
,
平田 佳緒
1,2
,
下地 美衣
1,2
,
百目鬼 麻衣子
1,2
,
松山 かりん
1,2
,
岸本 早織
1,2
,
笠原 浩美
1,2
,
古屋 和世
1,2
,
田中 朝子
1,2
,
渡辺 綾乃
1,2
,
石原 朋子
1,2
,
塚越 美里
1,2
,
横瀬 理恵
1,2
,
中嶋 里実
1,2
,
小倉 みち子
1,2
,
峯田 裕子
1,2
,
石栗 理絵
1,2
,
小林 元子
1,4
,
遠藤 直子
5
1台東区台東保健所
2現:台東保健所保健サービス課
3現:台東区立日本堤子ども家庭支援センター
4現:台東区高齢福祉課
5聖路加看護大学大学院
pp.217-235
発行日 2010年3月10日
Published Date 2010/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664101350
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「保健師の専門性とは何か」「保健師活動は何をめざしていくのか」「専門職として後輩に保健師活動をどのように継承していけばよいのか」などの課題は,長年にわたり保健師の全国組織の会合においても議論されてきた。しかしこの果てしのない,突破口が見えないかのように思えた課題も,ここにきてようやく一定の考え方が確立しつつあるのではないかと考える。
そのような状況のなかで,台東区は何度かの組織改正や保健師の年齢構成のアンバランス,保健福祉行政の方向性の変化という大きな流れに翻弄され,翻弄されたがゆえに「保健師活動とは何か」「保健師の仕事である地域づくりはどのようにすればできるのか」を悶々と悩みぬいた。その結果,まず現場で実践している保健師の足元から見直し,組織や保健福祉行政の方向性が変わろうとも基本的な保健師活動の考え方がぶれないような地に足を付けた活動をしたい,そして後輩に継承可能なものにしていきたい,ということが,この実践活動をめざした保健師の暗黙の了解となっていったと思う。
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