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壮中年期が集まる地域へ―富士市における「おでかけ健康相談」/事業所へ,そして地域へ―働き盛りが元気なまち富士市をめざして
白川 実千代
1
,
大芝 晴美
1
,
佐野 聖子
1
,
若杉 千誉
1
1富士市役所保健部健康対策課
pp.515-517,570-573
発行日 2009年7月10日
Published Date 2009/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664101228
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静岡県富士市は産業都市で,第2次産業従事者の割合は約40%と高いが,その約9割が中小規模の事業所で,健康管理が十分に行われているとは言えないことが,明らかになった。とくに従来の保健活動では,健康意識の高い女性や高齢者に接することはできても,壮中年期の男性には十分にアプローチできていなかった。そこで富士市では,壮中年層の健康度の向上をめざしたさまざまな活動を開始した。
産業のまち富士市の概要
静岡県富士市は,富士山の南麓に位置し,富士山の地下水の恵みをうけた「紙のまち」として,早くから紙・パルプ産業が発展し,輸送用機械,化学,電気機械産業なども盛んな産業都市です。2001(平成13)年には特例市となりました。
2008(平成20)年11月1日に旧富士川町と合併し,人口26万1504人(2008年11月1日現在),年少人口14.8%,生産年齢人口65.1%,老年人口20.1%で,2005年国勢調査によれば労働力率63.6%,第1次産業2.6%,第2次産業40.8%,第3次産業55.9%と,製造業を中心とした働き盛りの壮中年期が多いまちです。
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