diary
山梨県富士吉田市
市川 学
1
1富士吉田市立病院 麻酔科
pp.617
発行日 2019年7月1日
Published Date 2019/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101201412
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当院は富士山北麓の富士吉田市にあります。私の家は車で60分くらい離れた甲府盆地にあるので,毎朝6時半頃に車で家を出て,始業時間の40分前に病院に着くという生活をしています。仕事が始まるまでの間,近くの田んぼを散歩するのが日課です。ここではキジ(写真1)が繁殖していて,春になるとあちこちからホロ打ちと呼ばれる,雄が縄張りを主張し,雌に自分をアピールする鳴き声が聞こえます。見慣れると,どの雄がモテるか大体わかります。やはり恰幅がよく堂々としている雄が2,3羽の雌を連れていることが多いです。一夫多妻制*でしょうか,あぶれた雄が懸命に雌を呼ぶ健気な声が田んぼのあちこちで響きます。
当院には呼吸器外科,産婦人科,脳外科を含め多様な症例がありますが,無理にでも症例の特徴を挙げるならば,高齢者の骨折が多いことでしょうか。常勤麻酔科医3名の出身地はばらばらですが,病院スタッフはほとんどが地元出身です。当然プライバシーなどあってなきがごとし,家族構成から昔の彼女まで筒抜けです。先日,独身男子の大御所であった40代の手術室看護師W君(写真2)が,彼女の存在すら誰にも告げることなく突如結婚をしました。しかし本人が結婚の報告をする前に,「午前,珍しく有休を取ったと思ったら市役所に若い女の人といた」という噂がW君の出勤前に病院中を飛び交い「まさか結婚?」「詐欺?ローンとか組まされてない?」と全病棟を震撼させる騒動が発生しました。W君が結婚していないことを病院スタッフみんなが心配していたということでしょう。W君,本当に結婚おめでとう。
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