特集② 現場のジレンマと向き合う技法 倫理的意思決定の「4ステップモデル」を活用しよう!
4ステップモデルを用いた倫理教育プログラムの展開方法
長江 弘子
1
,
百瀬 由美子
2
,
尾﨑 章子
3
1聖路加看護大学地域看護学
2愛知県立看護大学老年看護学
3東邦大学医学部看護学科
pp.149-153
発行日 2008年2月10日
Published Date 2008/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664100933
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4ステップモデルを用いて事例検討を進める倫理教育プログラムを開発した。4ステップモデルとは,①事例の全体状況を確認する,②登場人物それぞれの価値観を確認する,③それらの価値観にもとづいた保健師の行動を列挙する,④出された意見から最善のケアを選択する,という倫理的意思決定のプロセスを定式化したもの。これをグループワークによって進めていく。このプログラムは支援対象者・関係者の価値観を尊重した支援を考える機会となり,併せて保健師自身の価値観も意識化できるため,これまでの自分の支援傾向に気づかされる。その結果,保健師としての責任と根拠にもとづいて最善の判断をすることができるようになる。
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