特集 脊髄損傷のリハビリテーション
治療に沿った作業プログラムと方法
米倉 豊子
1
1九州労災病院リハビリテーションセンター作業療法部
pp.23-29
発行日 1967年11月9日
Published Date 1967/11/9
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518100059
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はじめに
脊髄損傷患者のリハビリテーション実施状況は,九州労災病院で労災保険補償下にリハビリテーションを受けた脊髄損傷患者の約1/3が四肢麻痺である。この四肢麻痺患者は,作業療法を受けた脊髄損傷患者の2/3を占め,残る1/3が対麻痺患者である。
これは脊髄損傷患者では四肢麻痺に対する作業療法がより必要性があることを意味するものである。したがってここでは四肢麻痺患者の作業療法に重点をおき,四肢麻痺の治療の目的・原則・注意事項について述べ,治療内容については四肢麻痺と対麻痺に分けて述べる。
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