特集 高齢者へのリハビリを見直そう もう「リハビリもどき」とは言わせない!
高齢者リハビリテーション研究会中間報告の紹介
河原 智江
1
1厚生労働省老健局老人保健課
pp.836-841
発行日 2004年9月1日
Published Date 2004/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664100563
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高齢者は誰でも最期まで,健康で自分の望む生活を送ることができることを願っている。また,できる限り,要介護状態にならないようにする介護予防や,要介護状態になっても自立を支援するリハビリテーションの充実は,わが国の高齢者の保健,医療,介護において最重要課題である。
このようななか,2003(平成15)年7月に老健局に「高齢者リハビリテーション研究会」が設置され,2004年1月まで7回にわたって議論を行い,「高齢者のリハビリテーションのあるべき方向」として中間報告をとりまとめた。本報告は,生活機能に着目し,さらに,保健,医療,介護を別々に論じるのではなく,これらを一連の流れとして課題を総合的に検証し,あるべき方向として基本的考え方を提示し,現行サービスの見直しなどについて提言されたことに特徴がある。
本稿では,中間報告のポイントを概説するとともに,地域保健における役割についても考えてみたいと思う。
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