トピックス
がん検診に関する検討会の中間報告について
西村 泰人
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1厚生労働省老健局老人保健課
pp.454-455
発行日 2004年6月1日
Published Date 2004/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401100401
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厚生労働省老健局においては「がん検診に関する検討会」を開催し,市町村で実施されているがん検診のうち,特に検診の精度や対象年齢などに問題が指摘されていた乳がん検診と子宮がん検診について検討を行ったところである.2004年3月には,乳がん検診と子宮がん検診の見直しについて中間報告がとりまとめられた.
乳がん検診については,視触診単独では,検診による乳がんの死亡率減少効果がないとする相応の根拠があることから,検診としての効果が期待できないため廃止とし,マンモグラフィによる乳がん検診の対象を40歳以上とすることとした.わが国では,2000年度から50歳以上を対象にマンモグラフィが導入されているが,2002年度の実績で乳がん検診の対象者の約2%の実施にとどまっており,その普及が課題である.
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